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次世代育成|ユース(1)

「一番苦しいときこそ、 
  一番実りのなるとき」

「一番苦しいときこそ、 
  一番実りのなるとき」

寺田 雄(南紀キリスト教会)

当時のユースの先生は、私より20歳以上年の離れた女性でした。共通の話題もなかったと思います。でも私は彼女を霊的なリーダーとして心から尊敬していました。そのクラスは私にとって神様が自分に手を差し伸べてくれているのを感じる、そんな時間でした。その後、色んなところを通りつつも、神様の哀れみによって、私は神様との出会いを体験することができました。そして、生まれ変わりを体験しました。今振り返っても、神様との出会いは人生で最も美しい記憶です。しかし神様に出会うまでの道のりは、決して美しい道のりではありませんでした。むしろ自分の醜さ、弱さ、あさましさに直面する、そんな道のりでした。人と分かち合うことさえもはばかれるような、そんな日々でした。当時の私と向き合う事は、簡単なことではなかったと思います。それでも愛をもって、また信仰をもって関わってくれたユースの先生には感謝しかありません。あのクラスがあったこそ、今の私があります。

ユースは教会の将来です。私は18歳の時に神様と出会いました。子ども準備室室長の藤村先生も中学生の時、イエス様と出会ったというお証を前々回の投稿で分かち合ってくれていました。多くの牧師、教会のリーダー、働き人は、ユース時代に神様との出会いを体験しています。ユースの時期とは信仰に目覚め、使命とビジョンを受け取る最高の霊的環境下にあると私は信じています。

確かに、ユースは多感な時期です。思春期、反抗期、ホルモンバランスの崩れ、部活、人間関係、進路など、難しいイベントが目白押しです。またユースとは世代間のギャップもあります。一見、教会としては一番扱いづらい時期、難しい時期に見えるかもしれません。でも同時にユースの時期は、一番実りのある時期でもあります。なぜなら信仰の悩みや葛藤を通して、また神様との個人的な出会いを通して、親から与えられた信仰ではなく、自分の信仰が築かれていく時期だからです。人生の意味、ビジョンと使命を模索する時期でもあり、信仰の土台を築く時期でもあります。そしてだからこそ戦いがあります。暗闇の力はユースを神様から引き離そうと躍起になっています。神の国の価値観、使命やビジョンではなく、この世の夢、価値観を握らせようと迫ってきます。

ユースに携わる私たちは何をすべきでしょうか?それはユースのために、霊的な環境を整えるということです。私たちはユースが神様に出会うように、聖書的な信仰が築かれるように祈ります。また学校のため、家のため、学びのため、実際の必要のために祈ります。霊的なリーダーとして、ユースに寄り添い、励まし、共にキリストの弟子として成長できるように繋がっていきます。聖書がユースに何を語っているか、励まし、養います。福音を分かち合い、神の国の価値観を伝えます。

ユースを取り巻く実際的な環境は過酷です。心も身体も環境も大きく変化する時期であり、自分をコントロールするのが最も難しい時期の一つです。そんな時、霊的なリーダーが自分のをことを気にかけ、共に歩んでくれるならどうでしょうか?神様との関係を築くことを教え、励ましてくれるなら、どんなに心強いでしょうか?きっとイエス様がユースと一緒に歩まれるなら、そうするんじゃないかなと思うんです。私たちがユースとつながり、霊的な機会を提供していくなら、最も難しい、苦しい時期が、神様と出会う時期となっていくんです。ユースを取り巻く複雑な環境が、信仰が形成される環境に、神を知り、体験する環境となっていきます。そして神の国の価値観が形成されていきます。

ユースを担当している愛する皆さん、皆さんの働きは本当に尊い働きです。ユースと関わる中で、うまくいかず落ち込むこと、裏切られたり、誤解されたりして傷つくこと、理不尽に感じることは正直あります。それでもユースミニストリーには価値があります。なぜなら私たちの霊的な働きを通して、ユースが神様と出会っていくからです。ビジョンや使命を受け取っていくからです。私たちの姿を通して、クリスチャンの生き様とはどいうことかを伝えることができるからです。過去の失敗、傷や痛みは主に委ねましょう。そして忍耐を持って、主の御声を求めながらやり続けましょう。そして神様が見させてくださる実りを一緒に見ていきましょう。

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