私と日本への最高の計画
日本好きから日本宣教へ
丁慧怡師
(十条キリスト教会)

「『わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、あなたがたの道は、わたしの道と異なるからだ。』──主のことば──天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い。」(イザヤ55:8~9)
(聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会)
神様は最高のご計画を持っておられる
私の名前は丁慧怡(てい・けいい)です。丁が苗字で、慧怡が名前です。2020年に中央聖書神学校を卒業し、中山満先生と結婚しました。なお、台湾では結婚しても苗字は変わりません。ですから、今も丁のままです。私は台湾の台北出身です。私が日本に来て、周りの人から「なぜ日本にいるのですか?」とよく聞かれます。そのたびに、私は「日本に来ることができたのは、すべて神様の恵みだと思っています」と答えています。

私の両親は台湾アッセンブリーの牧師です。牧師の家庭に生まれた私は、中学校二年生の時、イエス様を信じて洗礼を受けました。理由は分かりませんが、私は小さい頃からずっと日本のことが好きでした。よく日本のドラマを見て、日本の音楽を聞いて、日本のことを勉強しました。その時の私にとって、日本はただ夢みたいな国です。友達が日本に遊びに行ったことを聞いたら、とても羨ましく感じました。
高校二年生の時、当時のジャニーズにハマって、もっと日本のことが好きになりました。なので、大学では日本語学科を選択しました。恥かしいことですが、神様のためではなく、アイドルのために日本語を勉強しました。大学三年生の時、人生で初めて日本に遊びに来ました。とても感動して、これからももっと遊びに行きたいと思いました。ただ単純に日本のことが好きで日本語を勉強しましたが、その時は神様が用意したご計画であることを知りませんでした。
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迷いの中から、神様の召しに応えて
大学に入って、卒業後の進路を考える時期がやってきました。小さい頃から、よく言われました。
「あなたの父は牧師ですから、あなたも牧師になるんでしょう?」
「いいえ、なりません」
これはいつも私の答えでした。その時、私には夢がありました。将来旅行のガイドさんあるいは通訳の人になりたいと思っていました。神様のために働くことは私とは関係ないと思いました。
しかし、自分が考えた道は、神様の道と違いました。大学三年生の夏、あるキャンプに参加しました。そのキャンプで自分の視野が広げられました。世界中には、まだ多くの人がイエス様のことを知らないということを聞きました。毎晩、メッセンジャーは必ず「神様のために献身しませんか?」と質問しました。自分のなかに、とても迷いを感じました。周りの友達も手をあげて、たくさんの人が献身を決心しました。それを見て、逆に考えさせられて、神様は私を招いておられるのだろうかとずっと考えました。献身した先輩の証を聞いて、自分も必死で祈りました。今まで考えた献身はただ牧師になることでしたが、このキャンプを通して、献身とは自分自身を神様にささげることなのだと分かりました。牧師にならなくても、献身は必要です。
メッセンジャーはいつも3つの質問に分けました。「神様のために献身しませんか?」そのあと、「将来牧師になりたい人はいませんか?」そして、「宣教師になりたい人はいませんか」と聞きます。キャンプ中のある日の午後、私が祈った時、今までの歩み、そして神様との関係、また神様の愛を思い出しました。神様のために、何かをしたいという気持ちが強くなりました。「神様、私はあなたのために何かできますか」と尋ねました。その中で、自分が体験した神様の愛をもっと他の人にも伝いたいという気持ちが与えられました。そして、海外で神様の愛を伝える宣教師になりたいと思うようになりました。最後の夜、先生がもう一度「神様のために献身しませんか?」と聞いた時、迷いなく立ちました。心にも深い平安が与えられました。
自分の信仰が変わったのは学生時代でしたので、学生に神様の愛を伝いたいと思い、大学卒業した後キャンパス・クルセード・フォー・クライストの宣教プログラムに参加しました。そして、スタッフとして8年間、台湾と日本のキャンパスで学生に伝道の働きをしました。
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最初はただ単純にジャニーズが好きだったので日本語を勉強しましたが、学んだ日本語が日本宣教に役に立ちました。中国語学科と日本語学科の両方の単位を取るために、六年間をかけて大学を卒業しました。この6年間を通して、献身の思いが与えられました。もし早めに卒業していたら、キャンパス・クルセードに参加することはなかったと思います。日本に来ることもなかったかもしれません。すべてが偶然に思えますが、全てが神様のご計画で、神様が導いてくださったと信じています。

日本での葛藤と確信
神様は計画してくださるだけでなく、ご計画通りに私たちに働きかけ導いておられます。自分の力と経験によりますと、うまくいきません。しかし、ご計画を持つ神様によって、不思議な御業を体験できます。神様は必要なものを用意してくださり、ご自分の計画のままに働いてくださいます。私たちがするべきことは、ご計画を持っておられる神様についていくだけです。
大好きな日本に来て最初は本当にうれしかったのですが、文化の違いでショックを受けたこともありました。今でもあります。空気を読むことが難しかったり、意見をはっきり言いすぎてしまったりして、何度も周りの方に迷惑をかけてしまいました。こんな自分が本当に日本で伝道できるか、とても不安になりました。日本に来る前、日本の教会の様子をまったく知りませんでした。ただクリスチャンが少ないということだけは聞いていました。日本に来てみると、想像よりクリスチャンの人口が少なく、神様についての考え方は台湾人と違います。日本社会を見ていると、自殺を考えて苦しむ人が多く、神様のことを知らない方も多いと感じました。
東日本大震災の時、被災地にボランティアに行きました。神様を知らないで、自分の力にしか頼ることのできない人々を見て、とても悲しくなりました。「神様、自分は何もできませんが、神様は私よりも日本を愛しておられるので、どうか日本人を憐んでください」、「こんな私を用いてください」と祈るようになりました。その後、祈りのグループを作って、日本に重荷を持っている台湾人と一緒に日本のためにずっと祈り続けました。
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神が今も働いておられる
クリスチャンとして感謝なことは、人にはできないことを神様はできるということを知っていることです。難しい環境にも、ご計画を持っておられる神様は働いてくださいます。神様はご自分の御業を現してくださいます。大学伝道で一番嬉しかったのは、日本人の学生がバイブルスタディを通して、イエス様を信じて救われたことです。日本人がイエス様と出会って、人生が変わる姿を見て、本当に励まされました。自分ができることは少ないかもしれませんが、神様が働いてくださいますので大丈夫です。日本はよく「福音の硬い土」とか「宣教師の墓」とか言われていますが、神様を求めている人がまだたくさんいることを、神様が示してくださっています。

日本で働いた際、同じくアッセンブリーズ・オブ・ゴッドの教団に属する、東京の武蔵野キリスト教会と大阪の石橋神愛キリスト教会に、信徒としてそれぞれ2年間通いました。その中で、人々が救われた後、教会へと導いていくことの難しさを、実際に体験しました。大学で救われたにもかかわらず、教会につながることができない方々の現状を思うと、心が深く痛みます。この経験を通して、教会の働きがいかに重要であるかを、改めて教えられました。
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その後、1人でも多くの日本人に神様の愛を伝えたいという思いから、2017年に中央聖書神学校へ入学しました。日本の神学校の道は、それまでまったく考えていなかった道でした。大学卒業時にも神学校進学を考えたことはありましたが、その時は道が開かれませんでした。しかし、初めてキャンパス・クルセードのスタッフとして日本に来てから10年後、中央聖書神学校に入学することになりました。これはまさに、神様の不思議な導きであると感じています。
そして、こうして日本の教会で働くことができていることを、心から神様に感謝しています。これまで学生伝道に携わってきましたが、現在の教会での働きは、さらにその幅が広がっています。より多くの人々と関わることができ、教会内にとどまらず、教区や教団、さらには超教派の働きを通して、多くの日本人と出会う機会が与えられました。

日本のために献げ続けて
日本ではクリスチャンの数は少ないですが、熱心に神様に従う皆さんの信仰に、いつも大きな励ましを受けています。神様は日本を愛してくださると信じます。日本のリバイバルを期待しています。これからも、導いてくださっておられる神様に頼って、日本の宣教のために頑張りたいと思います。
最後となりますが、以下のためにお祈りいただければ幸いです。
祈り
- 日本にいる宣教師たち、また日本宣教のために
- 救われる魂が起こされますように、そして救われた一人ひとりが教会につながり、信仰をもって神様と共に歩んでいくことができますように
- 文化や価値観の違いの中にあっても、主により頼み、主の知恵と愛をもって仕え続けることができますように
日本を愛しておられる神様が、これからもご自身のご計画のままに、日本の祝福のために働いてくださることを信じています。

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