親愛なる子どもたちへ
西東京キリスト教会 教会員
Dear Kids
はじめまして。
西東京キリスト教会を拠点に活動しています、
Dear Kidsと申します。
今日は、私たちの活動の中で神様からいただいた恵みをお証できることを、とても嬉しく思います。
Dear Kidsは、パペットを通して、子どもたちが楽しく福音に触れることのできる機会を目指し、4年ほど前からこの働きを続けてまいりました。クリスチャンの両親の元に生まれ、日本昔話より聖書のお話、子守唄よりも讃美歌を聞いて育ったメンバーで、いつも楽しく和気藹々と活動しています。控え室ではお喋りの声が止まりません。
日頃はパペットや映像とはかけ離れた仕事をしている私たちですが、「 Dear Kids (親愛なる子どもたちへ)」という名前の通り、世界中の子どもたちへの愛と敬意を持って、子どもたちへ神様の愛を伝えるべく日々奮闘しています。
私たちの主な活動は、聖書のお話や賛美などの動画配信です。2020年、教会で毎月行っていた子ども会が、コロナ禍では開催できなくなり、どうにか子どもたちへ福音を伝えられないかという想いから始まりました。パペットを用いた聖書のお話を動画にして、YouTubeへ毎週二回のペースで投稿を続けていると、少しずつDear Kidsを知ってくださり、感想をくださったり、応援してくださる方が増えていきました。
驚きだったのは、ノンクリスチャンの家庭のお子さんもよく見てくれているという事実です。子どもはお気に入りの賛美やお話があると、それを繰り返し繰り返し観てくれるようで、一緒にご覧になる保護者の方も賛美を覚えて歌ってくださっているようです。今はコロナの収束に伴い、月一回の投稿となりましたが、それでも楽しみに見てくださる方々に感謝がつきません。
2022年頃からは賜物バンクへの登録をきっかけに、いくつかの教会や子ども聖会にお呼びいただくようになりました。初めてお声がけいただいた時は、「パペットたちに会いたいと言ってくださる方々がいるとは!」と心から嬉しかったのと同時に、神様がこの働きを良しとしてくださっているように感じ、身が引き締まる想いを持ったことを覚えています。
もう一つ、とても嬉しかったことは、コロナ禍を経ての再スタートに私たちを選んでくださったことです。お呼びくださった多くの教会が、私たちと同じように子ども伝道を制限されてしまっていました。やっと、再開しようという時に、Dear Kidsへと依頼してくださったのです。この私たちの小さな働きが、再び立ち上がろうとしておられる教会のお役に立てるなら、こんな光栄なことはありません。
実際に各教会へ行かせていただくと、皆さんの主に仕える姿、そして一生懸命、子ども伝道に注ぐ情熱に胸を打たれます。いつも素晴らしい奉仕者チームのお仲間に入れていただけることも恵みです。
私たちDear Kidsが奉仕させていただく内容は、子ども向け礼拝や伝道会での聖書メッセージが主です。パペットたちが登場すると、まずは会場にいる皆さんへの質問コーナーから始まります。パペットたちは自由奔放なので、台本に無い質問が飛び出したり、はたまた子どもたちから予想外の答えが返ってきたり、その日限りの楽しいコミュニケーションが生まれることも醍醐味の一つです。
次は、パペットたちの演じる聖書のお話です。事前に映像にまとめたものを映し出して頂き、福音に触れる機会を持ちます。子どもたちは真剣な眼差しでじっくりと観てくれたり、時には声を出して笑ってくれたり、準備してきたものを楽しんでくれる姿は、喜びもひとしおです。
最後は、その日の聖書箇所を通して、子どもたちが自分に適応できるようなメッセージを伝え、御言葉を一緒に覚えて、パペットたちの出番は終わります。
福音を聞く子どもたちの姿は多種多様です。食い入るように聞いてくれる子、大きいリアクションで楽しんでくれる子、少し前の賛美やゲームは恥ずかしがっていたのに、パペットが始まったら中央の席に移動して積極的に聞こうとしてくれる子。時には「その人形を動かしてるのは誰〜?」といたずらな声を飛ばしてくる子もいますが、そんな子が最後にバイバーイと人一倍大きくパペットへ手を振ってくれる姿を見ると、もう、喜びと愛おしさで心が躍る気持ちです。この子どもたちの姿は、神様から私たちへの励まし、そしてご褒美のようなものです。
YouTubeでの動画配信だけでは知り得ない素直な反応を見ることができ、より一層、子どもたちへ福音を伝えることの意義を感じることができるようになりました。
奉仕の依頼をお受けする際に大切にしていることがあります。それは、来てくれる子どもたち一人ひとりの目線に立って、「等身大のメッセージを伝える」ということです。
どうやらパペットたちには不思議な力があるようで、演じているのが大人であっても、また、もし子どもがそれに気づいていたとしても、パペットたちがひとたび口を開くと、子どもたちはそれを、友達との会話のように親近感を持って受け取ってくれるのです。それにも関わらず、パペットたちが小難しいことを伝えるわけにはいきません。依頼をお受けする度に、私たちは必死に子ども時代を思い出し、何が楽しかったか、何が怖かったか、何が好きで何を不安に感じていたか、自分の幼少期を振り返っています。そして、子どもたちにとって福音が少しでも「あ、これは自分への言葉なんだ」と感じてもらえるように、話し合いを重ねています。
この話し合いは、私たちにとって大きな恵みの時でもあります。幼少期を振り返ることで、イエス様との歩みを思い返すことができるからです。友達との関係に悩んだり、劣等感を感じたり、挑戦することに怖くなったり、学校という小さな世界で、昔も今も変わらずに子どもたちはいろんな感情と闘っているように思います。幸いなことに、私たちはそんな時、イエス様に助けを求めることができました。クリスチャンホームであることで、傷つき、苦しみを感じることもありましたが、そんな時に慰めを与えてくれたのもやはりイエス様でした。この恵みを私たちの元で留めるのではなく、たくさんの子どもたちに伝えたいと強く願います。
幼な子らをわたしの所に来るままにしておきなさい。
止めてはならない。神の国はこのような者の国である。
マルコによる福音書 10:14 口語訳
パペットの人形たちは、実は20年以上前にアメリカからやってきたものです。私たちがまだ幼かった頃に、両親達を含め日曜学校の先生方がよく用いていたのが、このパペットでした。当時は聖書の内容はもとより、セサミストリートのようなお人形たちを間近で見れることが楽しかった思い出があります。
私たちの成長と共に、次第にパペットたちの出番は減っていきましたが、奇しくもコロナ禍に再び、今度は私たちがパペットに命を吹き込む番となりました。もしかしたら、神様の導きはパペットが日本に届いた時から始まっていたのかもしれません。
毎週、日曜学校で幼い私たちの心に蒔いてもらった福音の種を、次は私たちが蒔くことのできる恵みに感謝しつつ、主が愛されている子どもたちを私たちも全力で愛し、一人でも多くの子がイエス様の愛で包まれて成長できるように、より良きものを捧げたいと願っています。
Dear Kids 浦野恵理
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