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聖霊のバプテスマの恵み(3)上田努

 

シャロンキリスト教会
上田努

御霊による切なるうめき

御霊もまた同じように、弱いわたしたちを助けて下さる。なぜなら、わたしたちはどう祈ったらよいかわからないが、御霊みずから、言葉にあらわせない切なるうめきをもって、わたしたちのためにとりなして下さるからである。

(ローマ 8章26節)

御霊による切なるうめき

 私がまだ社会人として会社で働き、教会で信徒生活を送っていた時のことです。私は当時、建築設計事務所に勤めていました。その仕事で、ある役所から発注された設計を請け負っていました。その時の役所の担当者が非常に強い人であり、かなりきつい言い方をされるので、だんだんその担当者に会いに行くのが嫌になっていました。併せて、いくつかの仕事を同時並行で進めなければならなかったので、私の仕事は許容量を超えており、パンク寸前でした。

 残業続きで教会の定例集会にも行けないような日が続きました。けれど、どうしてもお祈りだけはしたかったので、当時の教会の牧師にお願いして、夜遅くても教会の裏口から入らせてもらい、お祈りをしていました。「たった10分でもいいから祈りたい」、そんな思いで、仕事帰りの遅い時間に、教会に通い、神様の前に祈り続けました。「神様、仕事を消して下さい」とか、「あの担当者を消して下さい」という、訳の分からない祈りをしていました。

 そういう祈りも超えて、もう言葉では祈れなくなり、御霊にお任せして異言で祈っていると、30分くらいして、自分の心の変化を感じました。それは、それまで感じていた心の恐れや不安がなくなっていたのです。あれほど仕事に対しての憂鬱感を持っていたものがなくなり、担当者への嫌悪感も消えていました。状況は何も変わらず、明日も仕事へ行って同じ仕事しなければならなかったのですが、私の心は平安で満たされていました。そして、きちんと職場へ行き、仕事を終えることが出来ました。

 聖霊様は、心と体の助け主です。私を満たして下さり、私の心と体を助けて下さいました。私はあの体験から、聖霊の満たしを求めること、求め続けることの大切さを、周りの人々に訴えています。聖霊様の助けを感謝しています。

この証は、書籍『聖霊のバプテスマの恵み』との連動企画です。
書籍はAG福音出版でお買い求めいただけます。

※教会名は、掲載時点のものです。

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