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 牧師と信徒がチーム一丸となって Acts 2 Journey      

牧師と信徒がチーム一丸となって
Acts 2 Journey   

(背景写真)2024年の十條基督教会でのリトリートの様子

主の御名を賛美いたします。

 私たちの教会は、2023年9月から始まったActs 2 Journey(使徒2章の旅:以下A2J)に参加させて頂きました。私たちの教会では、この数年前から教会のビジョンを刷新させたいという願いが、牧師や信徒たちの中に起こされて来ていました。

 そんな頃に、このA2Jのプログラムが始まるという情報を頂きました。これも主の時とばかりに早速エントリーをさせて頂きプログラムが始まりました。このプログラムに参加させて頂いて良いと感じた点を3つ紹介させて頂きます。

 1つ目は、個教会に合わせてプログラムに取り組めるという点です。それは教会の大小、教会の歴史、地域性、それぞれの教会の持っている特性に合わせて取り組めるというところです。

 2つ目は、ビジョンをどのように策定し、それをどのように実行して行くのか、という導きがあるという点です。

 そして3つ目は、今回、何よりも参加して良かった点になりますが、このプログラムを牧師と信徒が一緒に取り組めることです。それによって牧師と信徒がチーム一丸となって教会の働きを担っていくことが出来るように、共に成長できるところが良かったです。牧師もそうですが、このプログラムに参加された兄姉たちが、自ら教えられ、主に示されたことを実行する者へと変えられ、成長していく姿を見ることが出来たことは本当に感謝でした。

 その証しを一人の兄弟に書いて頂きましたので、読んで頂けると幸いです。兄弟の証しにもありますが、A2Jのプログラムは教会のビジョンが刷新されるだけでなく、参加した一人一人、そして教会が変えられて行くところこそ最も良い点ではないかと思います。

 末筆となりましたが、このプログラムを企画、運営して下さっている先生方、兄姉たち、そして、主に心から感謝いたします。

「参加した兄姉の感想」

宣教していく教会に
土井啓明

 牧師先生から、「A2Jという教団プログラムに参加しようと思います。メンバーはこれから決めます。」という話がありました。次の時代の目標作りということなので、若いメンバーが中心と思っていましたので、60才になった私が選ばれるとは予想していませんでした。

 私自身のことに触れさせていただくと、初めて教会の門をくぐったのは、今から23年前、2002年でした。その前年、転勤で地元の関西に戻って来た時、仕事がとてもしんどい時期でした。何か救いを求め、書店で「聖書がわかる!」という一般書を読みました。それがきっかけで、教会に行ってみようと思い、ネットで近くの教会を探し、今の教会が見つかりました。家族や友人にクリスチャンはいません。学生時代、インドへ旅行したり、仙台にいた時、家内と禅寺で早朝座禅を組みに行ったり、超自然的なものに魅かれることはありましたが、教会は初めてでした。洗礼は2002年、39歳の時に授けていただきました。

土井啓明

 このような経緯で信仰に導かれたこともあり、「信仰は個人的もの。救いが必要な人は神さまが働いてくださる」という考えが根強くあったように思います。「宣教しなくても、神さまの導きがある」という信仰観です。ですから、友人には教会に行っていることは話しても、積極的に伝道したことはほとんどありませんでした。洗礼後、教会の「成人科」で、毎週、聖書の学びの機会に恵まれたことや、教会学校の奉仕を通して、聖書を読むことは日常的に多くあったと思います。しかし、読み方としては、自分が必要なところを読み、自分に都合が良い読み方をしていたように思います。また、通勤時間にアプリで読むことが多く、仕事を気にしながらのことも多くありました。祈りは、祈祷会以外では、何かを始める時、短く祈ることはあっても、座して、静思し、じっくり主と交わる祈りはあまりしていませんでした。

 A2Jが始まると、13週間に渡っての祈りと分かち合い、計3日間の断食、他教会の皆さんと合同でオンラインを結んでのほぼ1日通しての学びと話し合い(リトリート)、テキストの読み込みが課されました。また、2週間に1度、牧師先生とA2Jメンバーとのミーティングを持ち、教会の「ドリーム宣言(こうなりたい)」、「価値観(大切にしたいこと)」、「実践計画」を立案していきました。A2Jの期間中、郡山キリスト教会の三箇豊美先生が教会に来てくださって、ビジョンセミナーや礼拝を通して、信仰の振り返りと多くの気づきが示されました。私たちの教会の課題として示されたのは、「近年は、宣教を後回しにしてきた、これからは宣教していく教会になろう」というものでした。

 一方で、A2Jが終盤を迎える頃から、私の心に重くのしかかっていたのは、「私にできるだろうか?」という思いでした。自分の無力さ、私の信仰観や行動のあり方がいかにイエス様と離れていたのかという悔いる思い。そのような時、テキストを読み返し、祈っていると示されたのが、「変わらなければいけない」いう思いでした。「私の力では無理だから、聖霊様に頼るしかない、そうすれば変われる」一筋の希望の光が見えたようでした。それから、日常の中で少しずつ祈る時間を持てるようになりました。また、聖書を読むと、イエス様が宣教しなさいということを幾度となく言われていることに、改めて気づかされました。そして、友人や知人に会うと、教会のことや福音を語るようになり、教会に誘うようにもなりました。

 「イエスは、十二人を任命し、彼らを使徒と呼ばれた。それは、彼らをご自分のそばに置くため、また彼らを遣わして宣教をさせ、彼らに悪霊を追い出す権威を持たせるためであった。」(マルコの福音書3章14-15節)

 この御言葉は、A2Jに参加していた期間中、聖書アプリにハイライトをした箇所です。以前は、読み過ごし、あまり気にも留めていなかったように思います。ところが、「変わらなければいけない」という思いを持って聖書を読むと、示されることも変わってきました。「イエス様は、福音を宣べ伝えられるために、初めから弟子を集められた。宣教はイエス様が最初から願っておられたことなのだ。」

 私たちの教会では、2025年4月に「出航の日曜日」というA2Jの旅立ちを信徒全員で記念するイベントを持ちます。A2Jのメンバーだけでなく、信徒みんなで一つとなって、祈りあい、励まし合いながら旅立っていきたいと思います。

〈出航の日曜日〉の様子

「参加した兄姉の感想」

A2J〈出航の日曜日〉を迎えて
米田航一朗

 「特別な、記念する日になります。あの時、私はあそこに居た! みんなで一緒に賛美し、一緒に祈った! この日から! 将来進んでいって、過去を振り返った時に、あの日から! という日になります!」

 瀬古先生を通じて、「出航の日曜日」を目前に控えた礼拝の中で、私たちに語られた言葉です。

 私たち御影神愛キリスト教会は、2023年の9月から始まったActs 2 Journeyに参加し、新しいビジョンと教会の成長を具体的に主に求めながら、先生方、信徒の方々が一丸となってプログラムに取り組んで参りました。

 教会の「こうなりたい」という思いの結晶である【ドリーム宣言】、長い教会の歴史を通して、沢山の先生方と兄姉の祈りの中でじっくりと培われてきた価値観を明確に言語化した【コアバリュー】、そしてそれらを現実のものとしていくための【実践計画】など、メンバーの中で何度もミーティングを重ね、都度神様に尋ね求めながら、多くの立案を受け取り、個々人も様々な側面で霊的に練られ、成長させて頂きました。

プレゼンをする米田航一朗

 A2Jの最後のリトリートで示された、「このプログラムで受け取り決定した様々なものを、教会全体に広くお知らせし、教会で一致して宣教の旅に出ていく決意を新たにする日」である【立ち上げの日曜日】を、私たちも設けることにしました。

 それは「ワクワクするもの」として備えていく必要があり、「教会全体の大きなターニングポイント」として、メンバーで祈り用意を重ねていく中、「信徒全員で大きな船に乗り、宣教の旅に出ていく」イメージが与えられ、この日を【出航の日曜日】と銘打つことにしました。

 礼拝会の構成を「過去」「現在」「未来」というフェーズに区切りつつ、過去の歴史でいかに多くの先生方や兄姉が、祈り、主から示された事を実行してきてくださったのかということ、また現在の教会が置かれている街を知り、そのためにとりなす私たちの教会の事をさらに深く知るということ、さらに未来に向けて信徒全員が決意を新たにすること…これらの意図をふんだんに含んだプログラムを用意し、動画やリアクションカード等も用いて、信徒の皆様と共に「出航」できるように工夫を重ねました。

 私は「現在」というフェーズにおいて「私たちの街の今を知ろう」「私たちの教会の今を知ろう」と題して、プレゼンテーションをさせて頂きました。これに先立ち、A2Jの1期生、2期生、そして地域リサーチに明るい姉妹と共に4名の「リサーチチーム」が立ち上がり、神様に示されるまま、ありとあらゆる地域の統計や施設分布などの調査を重ねました。人口や区内の外国籍人口、学校の数、ろう者や手話通訳者数、鉄道駅分布や乗降人員数、大型商業施設の分布、そして教会の教勢推移や信徒の居住地分布に至るまで、手分けをして調べ、20分間のプレゼンテーションを作り上げていきました。

 「決して傍観的に出航の日曜日に参加するのではなく、100名以上の信徒の方それぞれが、何か一つでも礼拝会の中で受け取り、その神様からの示しに応答して祈り始めていただき、地域への具体的な福音宣教が動き出すように。」そんな祈りを基礎に、当日へ臨ませていただきました。

 私たちが調べたデータの中に、こんなものがありました。

御影神愛キリスト教会が属する東灘区の人口は約21万人。東灘区にあるキリスト教会の数は21。
つまり、この区内にある教会は、それぞれ1万人の救霊の責任を負っている。

 魂が震え、迫られるものがありました。私たちは、益々主の御顔を求め、同じ責任を負っている同志である教会のためにもとりなし祈っていかなければと痛感させられました。

 このA2Jのプログラムを通じて神様から私たちの教会に示されたものが、いよいよ全信徒の方に知らされ、動き出しました。これから益々、教会全員で一致をし、御霊に満たされ、それぞれが遣わされた領域に対して、大胆に宣教の旅に出ていきたいと願います。

 ある夜、主は幻によってパウロに言われた。「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。わたしがあなたとともにいるので、あなたを襲って危害を加える者はいない。この町には、わたしの民がたくさんいるのだから。」(使徒の働き18章9-10節)

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