
坂井 渉
聖霊のバプテスマから献身へ
しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。
(使徒の働き1章8節)
聖書 新改訳 第3版©新日本聖書刊行会

私が聖霊のバプテスマを受けたのは、20歳になったときでした。家族の反対を押し切り成人してから洗礼を受けるというのが、大人になってから最初の目標でした。洗礼式の2日前に祈祷院にて、牧師と私を教会に導いた同級生と3人で聖霊のバプテスマのためのお祈りをしました。教会では兄姉が異言で祈ることを羨ましく思いながら、洗礼式を終えれば異言で祈れるとばかり思っていました。
ハレルヤと祈りながら心の内から喜びが溢れてきました。普段体験するようなことがない喜びでした。今ならどんな人でも愛せると思いながら祈り続けました。そうすると言葉がだんだんと変わり異言が出てきました。しばらくして牧師が「異言で祈れるようになったね。」と話してくれて、これが異言だということが分かりました。異言を受けて余韻につかる間もなく母親から祈祷院に電話がかかってきました。「面接の会社から連絡きたから急いで折り返しなさい。」とのことでした。
当時は調理師の専門学校に行っており料亭で働きたいと考えており、聖霊のバプテスマを受けていなければ料亭で働いていたかなと今でも思います。しかし神様は私を料亭には導きませんでした。牧師に母の電話の件を伝えると「坂井兄は料亭で働いたら日曜日教会に来て礼拝に出席できるの?」と私に聞き、「日曜日は教会にたぶんいけません。」と答えました。そしてしばらく3人でこの問題に対して祈りました。祈っていると不思議です。あんなに料亭に就職したかった思いが、つまらないものに思えてきたのです。しばらくして自分の中で方向性が定まり、面接をキャンセルする電話をしました。聖霊によって私の就職先がこの世の就職ではなく、神様の働きをするという事が明確に分かりました。
専門学校を卒業してすぐに教会でフルタイムの献身者になり、良き妻も備えられ、神学校の通信科で学び、今では秋田県秋田市で働いています。辛い時、困難な時にどれほど聖霊に助けられたか、自分の思いをはるかに超えたことを何度も体験しました。居眠り運転で速度が超過していたことや、交通事故で守られたことなど主に感謝をしてもしきれません。神様を信じイエス様の十字架の愛をしり、御霊と共にこの地で宣教の拡大とイエス・キリストの証人として遣わされていることを感謝します。聖霊を受けた私たちだからこそできる力強い宣教を、これからも進めて参ります。
『権力によらず、能力によらず、御霊によって』(ゼカリヤ4:6)
※教会名は、掲載時点のものです。
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