
能登半島地震からの復興について
「明日のことは明日が心配します」
北陸復興委員
金沢聖書教会
浦野 秀一

まさか
私の暮らしていた北陸地方石川県金沢市でこれほど大きな地震が起きると思っていなかったし、まさか1月1日のお正月、「このようなおめでたい日に地震?」というほんとうに「上り坂、下り坂、まさか」というそんな体験でした。
東日本大震災や熊本地震など大きな震災からの復興の経過について耳にする機会も多くありますが、どの被災地にも共通の関心事として復興進捗状況のニュースでしょう。能登半島もまだまだこれから先5年10年とかかるでしょう。人が戻ってこない、地震前の状態には程遠いのは明らかです。復興はとても時間がかかるものだと改めて認識しました。



私たちの教会にも珠洲市に拠点を置くカフェサロン「アナーキー」というお店があります。これまでも北陸教区だけではなく、近隣の内外の支援を受け入れて活動が進められてきました。アッセンブリー教団からも、特に珠洲市や能登町には大きな祈りと手厚い支援を受けてきました。この場をお借りしてお礼と感謝申し上げます。
復興のためには何度も被災地に入って支援をすることが当然でありますが、そんな中で逆に被災地から避難して別の地域で暮らしておられる方も多くおられるようです。それは東北・福島の原発事故から故郷に戻ることのできない方と似た境遇にあると思います。

https://fellowship.j-ag.org/2026/04/09/noto-restoration-1/
不思議なこと
能登復興の働きを通して、珠洲市の隣の輪島市から金沢市内に避難されているご夫妻と知り合うことになりました。この夫妻は1月1日の地震のとき、大きな揺れに見舞われてすぐに津波避難の行動をとられました。何も持たないで着の身着のまま急いで高台へ避難されたそうです。その後、地震による影響で発生したと思われる大火災に巻き込まれて自宅はすべて焼失されたのです。何もかもすべて無くなったと話しておられました。
お正月ということもあり金沢で暮らす娘夫婦(長女)も一緒だったようで、ご夫妻は一晩だけ避難所で過ごし、翌日には輪島から金沢へ避難をしたそうです。まず長女の自宅がある家に泊まり、その後は市内に小さな家を持っておられたので何とか自主避難できたのです。そこはもう一人の娘・次女が学生時代に金沢の高校に通うために建てた小さな家でした。その建物がそのままあったのでずいぶんと助けられたようです。金沢にある家の鍵も持っていたそうですから、とても不思議なことです。
もう一つ不思議なことは、1月1日の地震の翌日に輪島から金沢までクルマで帰って来られた事も不思議なことです。道路の決壊や寸断がたくさんあって身動きの取れない車が多発していたにもかかわらず無事に金沢まで脱出できたようです。

本文内にあるご夫妻のご自宅と車の焼け跡
火事ですべてを失いました

すごい

ご夫妻が輪島から避難されて2年目に入って、私たちと知り合うことになりました。実はご夫妻の次女が5年ほど前に(諏訪シオンキリスト教会で)救われておられたのです。この次女は長野県に暮らしていたのですが、両親の避難とその後の慣れない生活のために戸惑うことも多く、それを見かねて長野から金沢へ引っ越してきたのです。次女の娘さんは最近私たちの教会の礼拝に、そのお父さんを連れて出席してくれました。月に1~2回来てくれています。このお父さんが次女からもらった新約聖書を読んでいて、心に残ったみ言葉を教えてくれました。
「あすのことは あすが心配します。労苦はその日その日に十分あります」マタイの福音書 6章34節
「いつも喜んでいなさい」1テサロニケ5章16節
(聖書 新改訳 ©2003 新日本聖書刊行会)
私はすごいと思いました。私の前ですぐにこのみ言葉を覚えていて口から出てきたのです。聖書の言葉は人の心に働きかけるのだと、お年は70歳を超えているのですが、もらった聖書からこの有名なみ言葉がすぐに記憶に残ったのは、この方が輪島での震災から受けた体験によって、心配だらけの日々を送っていたときに聖書のみ言葉が心に刻まれ、乾いた魂にみ言葉が染み渡ったのだと思いました。
輪島での暮らしをあきらめて金沢の地で再出発をすることになったご夫妻ですが、彼らの復興にも手を差し伸べて行くことになります。震災支援を通して知り合うことができた宮城宣教ネットワークの団体からフードバンクの利用を教えていただきました。これから金沢に避難されているご夫妻たちとその友人関係を訪問するときに利用したいと準備しています。
能登の復興支援と同時に金沢近隣に避難されている方々にも復興の手助けが必要であると感じております。このみ言葉にふれることができたご夫妻の救い、また一緒に金沢に避難されている同郷の仲間の救いのためにお祈りくださると感謝であります。



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