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ライフ|「健やかに」~健康法②

『健康管理のすゝめ-食事の大切さ-』

十條基督教会 中山 満

1.食べ物よりも食べ方に問題!?

 私たちの健康を支えているものは何でしょうか?健康の3要素として「バランスの良い食事」「適度な運動」「十分な休養」が挙げられます。それでは、この3要素の中で一番大切なものは何でしょうか?それは食事です。体に良いものを食べれば、体の調子は良くなっていきます。反対に、体に悪いものを食べれば、当然体の調子は崩れてしまいます。食事というのは、私たちの体にダイレクトに影響を与えるのです。私たちの体は、普段食べている物によって支えられており、食生活によって健康が左右されるのです。

 “体に良いもの”とは何でしょうか?適量を食べれば、どれも体に良いものです。神様が私たちに賜ったものはすべて良いものですから。それでは、“体に悪いもの”とは何でしょうか?多くの場合、食物そのものではなく、私たちの食べ方に問題があります。食べ方に偏りがあったり、過剰に食べ過ぎてしまったりすることが体に悪いのです。よく問題になる塩分や糖分、コレステロールですが、どれも生きるために必要不可欠なものです。ただ、全く摂らないこと、摂り過ぎてしまうことが問題なのです。これらの過剰摂取は、生活習慣病と呼ばれている高血圧や糖尿病、心臓病、脳卒中などを引き起こします。しかしながら、食べ方に気をつけていれば、それらの病気を予防することができるのです。

2.腹八分目に医者いらず

 “食べたいものを食べる”、これは精神衛生上、とても重要なことです。美味しいと感じることは、メンタルに良いことであり、幸福感につながることです。しかし、それだけでは食事が偏ってしまい、必要な栄養を摂ることはできません。また、”食べたい分だけ食べる”ということも、体には負担になってしまいます。“腹八分目に医者いらず”ということわざがあるように、「もう少し食べたいな」と思うところで止めることが健康のために良いとされています。ある研究において、「腹八分目に抑えた人」は「好きなだけ食べた人」よりも1.6倍長生きしたそうです。というのも、暴飲暴食は、内臓を疲れさせ、免疫力低下を引き起こし、老化を早めるとされているからです。また、過剰にカロリーを摂ることになるため、体内に余分なものが蓄積され、生活習慣病の発症リスクが高まります。

 貪欲になることは、どんなことであっても良くない結果をもたらします。聖書は、貪欲に警戒するようにと語っています。食べる物よりも食べ方に注意するべきなのです。暴飲暴食をせず、神様が備えてくださった食物をよく噛みしめながら、感謝していただきましょう。いつもよりも5回多く噛むと良いです。目安は1口30回位です。そうすると、満腹感が得られやすくなり、食べ過ぎを予防することができます。さらには、消化機能への負担を減らし、脳の活性化、虫歯・歯周病予防、ガン予防につながります。私たちの体は、神様からいただいたものですから、大切に管理したいものです。

3.何をどのくらい食べるべきか

 多くの人は言うでしょう。「体に良さそうなものだけを食べればいい」と。しかし、体に良さそうなものを、ただやみくもに摂ればよいというものではありません。食事で大切なことは、体が必要とするものを必要な量を摂るということです。体に必要なものとは何でしょうか。それは「五大栄養素」と呼ばれているものです。五大栄養素とは、「炭水化物(糖質)」「脂質」「たんぱく質」「ビタミン」「ミネラル」です。これらは、体にとって欠かせない栄養素で、バランスよく摂取することで健康を保つことに役立っています。五大栄養素は、それぞれ大事な役割がありますが、大きく分けると「エネルギー源になる」「体の組織を作る」「体の機能を維持する」という3つの働きに分けられます。以下のように分類されます。

  • エネルギー源になる:「炭水化物(糖質)」「脂質」「たんぱく質」
  • 体の組織をつくる  :「脂質」「たんぱく質」「ミネラル」
  • 体の機能を維持する:「ビタミン」「ミネラル」

このように、食事というのは、単にエネルギーを得るためではなく、体の組織を作り、体の機能を維持するために重要なことなのです。ですから、「食べれば太る」と言って極端なダイエットをすることは禁物です。健康を維持するために、五大栄養素をバランスよく摂るようにしましょう。農林水産省の『バランスガイド』を参考に献立を考えてみると良いでしょう。

4.私たちの健康を良くするもの

 近年の健康ブームによって、どこに行っても“健康を良くするもの”で溢れています。私自身、不足しやすい栄養をサプリメント等で補っています。また、胃腸が弱いので、ある乳酸菌を好んで服用しています。ただ、インターネットの情報には、正しくない情報も紛れ込んでいるので注意が必要です。

 さて、聖書にも“健康を良くするもの”が記されています。

“喜んでいる心は健康を良くし、打ちひしがれた霊は骨を枯らす。” 箴言 17章22節

喜んでいる心こそ、私たちの健康を良くするものだと語っています。それは、医学的にも証明されていることです。私たちの心が喜びで満たされれば満たされるほど、私たちの体は健康になっていくのです。

 皆さんの心に喜びはありますか?詩篇103篇に記されているように、神様はあなたのすべての咎を赦し、あなたのすべての病を癒し、あなたのいのちを穴から贖ってくださいました。救いの喜びというのは、いつまでも変わることのない喜びです。また、私たちは聖霊を通して喜びを受け取ることができます。私たちが聖霊に満たされる時、心の奥深くから喜びがわき溢れてきます。私たちがいつも喜びを持って歩めるようにと、神様は私たちの心に真の喜びを与えておられるのです。お一人お一人が、救いの喜び、聖霊による喜びに満ち溢れ、すべての点で健やかでありますようお祈りします。

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コメント一覧 (1件)

  • 良い諭をありがとうございます。
    「暴飲暴食は、内臓を疲れさせ、免疫力低下を引き起こし、老化を早めるとされているからです。」という警告を心にとめて、老化を早めないように、つい食べ過ぎてしまうことの無いように心がけます。

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