MENU

チュ~と聞いてよ!今日もタナチュ~ シーズン3①

月刊アッセンブリーNEWS 連載から引き続き…第3弾!
田中清人
希望キリスト教会

Part.1「行列!」

夢のような行列

 高校生の時、いつも練習のグラウンドを取り合ったり張り合ったりしている運動部が、その日だけは一つになった。我らがサッカー部の部室で部活中戻った友達が、不審な人物を目撃!そそくさと学校を出ていくその不審者を一人が追いかけた。すると、他の部室でも盗難被害が発覚。次々と生徒らが追いかけていった。もちろん、何も盗まれていなかった僕も。不審者はあっという間に高校生らに囲まれた。しかもラグビー部、アメフト部、バスケ部…圧がスゴイ。いつもむさ苦しいだけの男たちなのに、今日は何という心強さだろう。土がついた練習着、汗臭い匂いすら誇り高いではないか。

 初めは白を切っていた不審者も蚊の鳴くような声で非を認め、生徒らが学校に連行。その数は、10名が20名、30名、50名と膨らみ続けた。先頭の男たちが拳を突き上げている。続く後ろに歓声が沸き上がり中には飛び上がって喜んでいる者もいた。なぜだろう、誇らしい!そう、オレたちの部室を荒らそうとはいい度胸だ。おととい来やがれ。なめてかかると火傷するぜ。まるで、鬼の首を取ったかのように運動部が一つになって練り歩いていた。校内に入ればその夢のような勝利の行列は解散。パトカーが来て、不審者と第一発見者の友達一人と先生だけが署に連れていかれた。パトカーの後部座席から振り向いて僕らを見るその友達の寂しそうな顔を今も忘れられない。

いろんな行列がある

 ラーメン屋の行列、遊園地の行列、昼休みのコンビニの行列、学校、会社、高速道路の渋滞まで。いろんな行列に並ぶことがある。そもそも生きていること自体が、行列に並んでいるようなものかもしれない。「みんなディズニーに行ってる!」「みんなスシローに行ってる!」「みんな00持ってる!」「ストーリーに上がってる!」出た!「みんな」発言。「みんな」じゃ無くても「みんな」と言っちゃう問題。行列に見せかける問題。人が並んでいると並びたくなる問題…。自分の好きな推しをフォローしてゆく。

 誰も並ばない何かを見つけてあえて並ばない生き方をする人もあるかもしれない。誰をフォローしようと、どこに並ぼうと、私たちの命には限りがある。誰もが「死」に向かう行列に並んでいる。そんな暗いこと言わんといてー、と。今日もバズってるモノをフォローする。でも世界で起こっている戦争や災害、気候変動で沢山の命が失われていることも、また知っている。

キリストの勝利
の行列!

 そんな行列だらけの世界に、ジーザスの行列がある。世界的にバズってる。日本ではそうでもないけど、世界的には、みんなフォーローしてる!?んじゃないかな。

「神は、キリストにおいて、すべての支配と権威の武装を解除してさらしものとし、彼らを捕虜として凱旋の行列に加えられました。」(コロサイ2:15)

 神は、わたしたちの罪あやまち、悪のすべてをイエス様の十字架に釘づけにして下さって、その罰のすべてを無効化してくださった。イエス様は死からよみがえられた。罪と死の支配から私たちを解放するために。イエス様は、あの憎き悪魔たちが奪ったものをすべて取り返し、奴らのすべての武器を取り上げた。武装解除!イエス様の前に蚊の鳴くような声で命乞いをし、引いてゆかれるのみ。われらは歓喜の声を上げ、イエス様の勝利を歌う!もう罪と死の力は、われらを支配することはない‼この勝利の主イエス様こそが、われらの誇り!みんな、フォローしてるよ!イイネ!

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

お友だちへのシェアにご利用ください!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

感想・コメントはこちらに♪

コメントする