

蔡 舒涵
豊橋キリスト教会
「ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、
わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。見よ。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいます。」
マタイ福音書28章19〜20節(聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会)
私は3人の子どもを育てている母親です。現在、中学校3年生と中学校1年生の息子、そして小学校3年生の娘がいます。去年東海教区が主催した「子育て応援キャンプ」に参加し、「子育ての中で大切にしてきたこと」について改めて学び、深く考える機会が与えられました。
中でも大きなインパクトがあったのは、「大宣教命令はキリスト教教育の原点」だという視点です。それまで大宣教命令といえば、大人の人々に福音を伝え、キリストの弟子として育て、さらに世に遣わすようなイメージを強く持っていました。しかし、「まず自分が家庭において、自分のこどもをイエスの弟子として育てることこそが大宣教命令だ」という話を聞いたとき、まさに目からうろこが落ちる思いがしました。
伝道師として教会の働きをする中で自分が「如何に兄弟姉妹をキリストの弟子として育て導くか」を常に考え、祈り求めてきました。しかしそれと同じように、まずは自分の子どもにこそ大宣教命令を実行し、キリストの弟子として育て上げて世に遣わしていくべきなのだと気づかされたのです。信仰教育とは、決して遠いものではなく、もっと身近な家庭の中から始まるものであるべきなのだと、深く心を動かされました。
聖霊は宣教と育成の助け主です。信仰者にとって家庭も宣教の場であるため、聖霊の助けと導きが必要です。神さまの目線で主がわが子をどのような信仰者になってほしいかを聖霊が導いてくださいます。教会や社会へ信仰を受け継いでいくために、家庭内での信仰教育を忠実に行うこと、そして次世代に信仰の模範を示すことの大切さが主に示されました。

家庭においての実践
今月は「母親として家庭で心がけてきたこと」、そして来月は「伝道師として教会において行ってきた次世代への信仰教育」について分かち合いたいと思います。信仰継承について悩んだり考えている方にとって、この分かち合いが少しでもヒントになれば幸いです。

家庭祭壇を築く
わたしの両親はクリスチャンではないので、如何にしてキリストを中心としたクリスチャンホームを築いていくかということを、自分の結婚生活の中で祈りつつ、いろいろな試行錯誤を経って主から教えられました。信仰はその個人と神との一対一の関係です。クリスチャンホームに生まれたからと言って必然的に信仰者になることはありません。なので、私は子どもたちの小さい時からよい信仰者として成長しますようにと祈っていました。
私は以前から家庭において主を中心に迎え、祭壇を築くことの大切さを聞き、家族で祈る時間をもつことに憧れをもっていました。しかしどういう形とタイミングで始めたらよいかがわからずに、時間が過ぎていきました。
今から6年前、新型コロナウイルスの影響により家で過ごす時間が増えたことで、家族で一緒に賛美を歌ったり、漫画聖書を読んだり、親子で祈る特別な時間が与えられました。その後、子どもたちの成長ともにそれぞれのライフスタイルやスケジュールが変わり、全員で時間を合わせるのは少し難しくなりましたが、我が家の「信仰の祭壇」は今も大切に守られています。
祈りの形は変わりましたが今も毎朝、学校に行く前に私は3人の子どもたちと祈る時間を持っています。神さまに受け取った恵みを思い起こして賛美と感謝をささげます。その後はお互いのために心を込めて祈ります。日々の生活の中にある悩みや課題を、一緒に神様に委ね、さらにまだイエスさまを信じていない家族や友人のためにもとりなしの祈りをささげています。
最初は寝ぼけて祈りに集中できなかった子どもたちは、今では自ら朝一番に私のところへ来て祈るようになりました。また、友だちの信仰のために祈り始めてから、子どもたちは積極的に友だちを教会へ誘うようになりました。祈りの課題にあげていた学校の友だちが実際に教会につながったことは、私にとっても子どもたちにとっても大きな励ましとなっています。
一日の始まりを祈りをもって迎え、子どもたちを主の御手にゆだねて学校へ送り出すことは私の大切な日課です。この朝の祈りは子どもたちとの貴重なコミュニケーションのひと時にもなっており、本当に恵まれていると感じています。
母親同士のとりなし
コロナ禍をきっかけに5年前から週に一度オンラインで開催されるクリスチャンのお母さんたちの祈り会(Moms in Prayer)に参加するようになりました。遠く離れた地域に住むクリスチャンの母親同士が同じ信仰で結ばれ、互いの子どもの信仰と成長のために祈り合っています。
祈り会の中で、ともに御言葉を読み上げて主を賛美し、御前で罪を悔い改め、受け取った祝福に感謝を捧げます。それから互いの子どもの名前を挙げながら、御言葉に基づいてとりなしの祈りをします。まず、こどもの信仰や神との関係のために祈り、さらにそれぞれの成長段階における具体的な課題のためにも祈り合っています。

最後にそれぞれの地域の学校と先生方のために祈ります。子どもたちが通う学校に主の守りと祝福がありますように。世の価値観や教えから守られ、学校全体が清められて、主の臨在に満たされますようにと願っています。そして、まだ神さまと出会っていない先生方が救いへと導かれ、学校で働くクリスチャンの先生方が豊かに用いられますように祈ります。
信仰を持つ子どもたちがキリストの光を放ち、学校へと遣わされ、主の良き証人としてキリストの愛を届けることができますように、いつも心を込めて祈っています。
わが子のためにともに心を合わせて祈り、その成長を喜び合えるつながりに心から感謝しています。ともに子供の成長を見守り合える信仰の仲間が与えられていることは私にとって本当に大きな支えとなり、日々の励ましになっています。
神さまを一番にして大切にすることは、私たちの家族のモットーです。子どもたちや次世代に残せる最も価値のあるものは、信仰を持って生きる模範を示すことだと考えています。いつイエスさまが戻られても安心して迎えられるように、家族みんなでしっかりした信仰をもてるよう、夫婦で心がけています。しかしクリスチャンの親であっても完璧ではないので、聖霊さまの導きを求めながら、『親として足りない部分はイエスさまが補い、子どもを育ててくださいますように』と心から祈っています。

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