今回は、ドジャース大谷翔平選手の窓から聖書の真理を眺めていきましょう。
●夢を映像化する
今から14年前、当時は無名だった花巻東高の大谷翔平君は、夢を紙に書き記しました。「球速163km」。彼は、天井に貼ったその紙を見つめては眠りにつき、起きては見つめていました。3年後、大谷君は、日本ハムに入団すると、またたく間に夢を実現させました。他にも大谷君の夢ノートには、“WBCでMVPをとる”、“世界最高のプレーヤーになる”、“この道の開拓者になる”等とつづられています。さらには、“37歳でかげりが見え、38歳で引退する“とまで書いていることに驚きますが、更なる夢の続きがあるからなのかもしれません。いずれにしても、大谷君は、夢を描き、着実に、夢の実現を果たしながら、華やかなショータイムでファンを魅了しています。
人には、夢を叶える可能性が与えられています。
聖書をみると、12年越しの夢をかなえた女性が登場します。彼女は、「あの方の衣にでも触れれば、私は救われる」と、はっきりとした夢を描きました。彼女の病気は、「長血」という血液の病気で、当時は、治療の手立てがありませんでした。しかも、多くの医者からひどい目にあい、財産を使い果たし、経済的にも、医学的にも、社会的にも宗教的にも、見放されていたのです。それでも彼女は、希望を捨てません。ここから、イエス様による救いのショータイムを体験することになったのです。
同じように、今日、私たちも願いや夢をはっきりともって、映像化するなら、創造の神様が実現させて下さいます。
イエス様は言われます。
「わたしに何をしてほしいのですか。」(マルコ10:51)
世の中では、神様に願わなくても、夢を描くことで、実現を果たしている人が多くいますが、クリスチャンは、はっきり描く夢をイエス様が後押ししてくださいます。だから、私たちは、無から有をつくられ、死を命に変える神様に希望をいだき、夢の実現を見させていただきましょう。
●夢を言語化する。
大谷君のアップデートされた球速目標は“175キロ”です。現在の世界最速は、チャップマンが記録した171キロで、すでに人間が出せる限界と言われています。しかし、大谷君は、あきらめていません。彼は、「175キロを投げたら肩が危ない。ただ、不可能ではない。」と告白しているのです。175キロは、前人未到の不可能な領域かもしれませんが、何度も常識を破ってきた大谷君なら、成し遂げてくれそうな気がします。
長血の女性も、告白の力を体験します。聖書には、「あの方の衣にでも触れれば、私は救われる、と思っていた。」と記録されています。この「思っていた」とは、「言っていた。」と訳すことができる言葉です。つまり、彼女は、常日頃から、「救われる」「なおる」と口ずさんでいたのです。当時の医学では、限界と言われた不治の病、常識的には、あきらめるしかない状態でした。しかし、彼女は「なおるかも」ではなく、「必ずなおる!」と告白していました。“イタイやつ”と笑われようが気にしません。この彼女の信仰の告白こそが、希望を強化し、試練の波を振りぬく力となったのです。
同じように、良い告白が、神の御手を動かすのです。
「まことに、あなたがたに告げます。だれでも、この山に向かって、『動いて、海に入れ』と言って、心の中で疑わず、ただ、自分の言ったとおりになると信じるなら、そのとおりになります。(マルコ11:23)
イエス様は、信じた告白のとおりになると言われます。もし、わたしたちが「ダメだ」、「無理だ」と告白すれば、何も変わらないでしょう。しかし、私たちが「その通りになる」と信じるなら、神様がその告白を祝福してくださるのです。
ハーバード大学やエール大学の研究では、様々な統計から、思考や夢、思いといった自由度の高いものを言語化するとエネルギーが生まれると、報告しています。私たちも、夢を言語化することで神の祝福とエネルギーを体験できるのです。
愛する皆さん、あなたの夢は何でしょうか。新年、新学期、新しいシーズンに、神様が祝福を与えて下さることを信じ期待していきましょう。大切なのは、“夢をはっきりと描く”ことと“告白する”ことです。イエス様は「祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。」(マルコ11:24)とも言われました。私たちの口から、いつも良い告白が出ているなら幸いです。お祈りすることや聖書の言葉を読むことも良い告白につながります。今シーズンも、共に、受けたと信じてお祈りし、夢を実現させていただきましょう。
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