2021年4月~2022年3月 各記事毎月1回掲載(全12回)
①「聖書の息遣い」(信仰エッセイ) 北野耕一師
②「日本語になった聖書の言葉」 堀川寛師
③「聖霊の炎を掲げて」Season1 鈴木正和師
④「神学の教養」 長澤牧人師
★「ペンテコステ特集2021」 三宅規之師
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「聖書の息遣い」(信仰エッセイ)
信仰エッセイ「聖書の息遣い」③
私が小さい頃、よく「ごっこ遊び」をしました。空想の世界の中でいろんな人物や動物などに変身して楽しむ遊びです。「ままごと」もその一つです。大人をも巻き込む近頃の複雑なデジタル化したゲームに比べると、たわいのない原始的な遊びでした。5歳だったか6歳だったか、私の得意技は盲腸の手術でした。いやがる友人を無理矢理患者に仕立て、医師のまねごとをしたのを覚えています。 -
「神学の教養」
神学の教養(2)
今回は無限という概念に挑戦しましょう。アリストテレスは無限を数学的に考えました。1+1+1+1のように数字を無限に足すことは可能です。では本当に無限に足せるかと言えば、現実には無理です。無限に数を足し続けるためには無限の時間が必要だからです。つまり、アリストテレスの考える無限は理屈でのみ考えられる代物です。 -
ペンテコステ特集
ペンテコステ特集2021②
前回は20世紀初頭に始まったペンテコステ・カリスマ運動が、100年以上経った今も何故成長し続けているのかということを書かせていただきました。今回は私たちの信仰の基準でもある聖書の読み方について考えてみましょう。何故こんなにも多くの人々が、この運動から生まれた教会にひきつけられるのでしょうか。ペンテコステ教会の幾つかの特長を挙げて、考えてみましょう。 -
「聖霊の炎を掲げて」Season1
聖霊の炎を掲げて②
最初のペンテコステ派の女子神学院は何と言いますか。それは誰が始めましたか。 それはベレア聖書女子学院で、ハリエット・デスリッジによって始められました。 -
「日本語になった聖書の言葉」
「日本語になった聖書の言葉」②
「目には目を歯には歯を」という言葉は、「やられたらやり返せ」、つまり復讐を正当化する言葉として使われます。もちろん聖書の言葉(旧約聖書の法律)ですが、実は他にも似たような法律を見出すことができます。一つは紀元前18世紀頃の「ハンムラビ法典」です。これは、古代バビロンの最初の王であったハンムラビによるもので、その中に「受けた害以上の復讐をしてはならない」という決まりがあるそうです。 -
「聖書の息遣い」(信仰エッセイ)
信仰エッセイ「聖書の息遣い」②
私の母語は日本語です。 当たり前のことなのですが、私には当たり前でも、その日本語を習得するのに四苦八苦しておられる宣教師や留学生の姿をみると、同情を禁じ得ません。地球上にはざっと6900の言語があるそうです。その中で日本語の習得難度は中国語、アラビア語についで世界第3位にランク付けされていると聞きました。 (何を基準に比較するのかによって当然ランキングが上下するはずです。) いずれにせよ、厄介な日本語が、私のコミュニケーションの第一媒体なのですから、これほど有り難いことはありません。 -
ペンテコステ特集
ペンテコステ特集2021①
アッセンブリーズ・オブ・ゴッドを含めた、ペンテコステ・カリスマ運動と呼ばれる教会のグループは、今日のキリスト教で最も急速に成長しているグループです。1900年代に始まったこのグループに関わる人は現在世界に6億人いると言われ、世界人口の伸び率の4倍の勢いで増えているのだそうです。 何故こんなにも多くの人々が、この運動から生まれた教会にひきつけられるのでしょうか。ペンテコステ教会の幾つかの特長を挙げて、考えてみましょう。 -
「神学の教養」
神学の教養(1)
神学の世界へようこそ!神学校に入学しますと、組織神学という授業を受けます。必修科目です。どの組織神学の教科書にも、「神は無限である」と記されています。この一言は、キリスト教の教えを整理するキーワードです。意味を知れば、良いことがいくつかあります。まず第一に聖書を読み解く助けになります。第二にいろんな教理を理解するコツがつかめます。第三に神がなぜ聖書を通して語り、イエス・キリストを遣わし、聖霊を注いでくださるのか理解できます。 -
「聖霊の炎を掲げて」Season1
聖霊の炎を掲げて①
日本で最初に天に召されたペンテコステ派の宣教師は誰でしょうか? それは米国アッセンブリー教団宣教師のエスター・ジュルゲンセンでした。 -
「日本語になった聖書の言葉」
「日本語になった聖書の言葉」①
長い鎖国の後、再びこの国にキリスト教の宣教が始まって(キリスト教禁制の高札を撤去1873年)150年近く経とうとしています。残念ながらクリスチャン人口は増えてゆかないのですが、この国の文化として根付いたものもあります。