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次世代育成④|角笛を吹き鳴らし、この世代を取り戻せ 蔡舒涵

蔡 舒涵
豊橋キリスト教会

「若者をその行く道にふさわしく教育せよ。そうすれば、年老いても、それから離れない。」

箴言 22章6節(聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会)  

 私には3人の子供がいます。今現在、上から中学校3年生、中学校1年生と小学校3年生です。3人はいわゆる「α世代」(2010年〜2024年頃に生まれた世代)であり、物心がついた時から、まわりにスマホやタブレットがあり、いろいろなメディアに囲まれて育った世代です。 
 我が家の中学生たちの場合は学校でスマホでの使用が禁じられていますが、学校以外の時間はスマホを使って動画を見たり、音楽を聴いたり、調べものにも使えるので、スマホを見る時間は増えています。スマホを使わない時でもゲームをしたり、またタブレットで宿題をしたりしてやはりメディアから離れられないのです。 
 教会に来ているわが子と同世代の子どもたちは小学校高学年の時からスマホを持ち始め、中学生にもなるとどの子も常に手放さずいじっているのが日常風景になりました。 
 メディアによる刺激、インターネットからの過剰な情報にさらされている子どもたち。彼らがこれらの影響を正しく処理する力を身に着けるように祈りつつ、見守っています。 
 先月に引き続き、今回は教会における次世代への信仰実践について分かち合いたいと思います。同じ課題を持つ親や教会学校の先生方と自分の経験を共有できたらと幸いです。 

放課後バイブルタイム

 道徳の基準が揺らぐこの時代において、聖書の真理という基準は「船の錨(いかり)」のように信仰者が世の価値観に流されないよう繋ぎとめてくれます。主の御言葉に従って生きることは、あふれる情報による混乱から私たちを守ってくれます。真理を守り、聖くあることは決して時代遅れの棄てるべきものではありません。

あなたのみことばは私の足のともしび私の道の光です。
詩編 119編105節
(聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会)

 真理は私たちの道を照らし、進みべき方向を示してくれます。それは如何なる情報よりも価値があるものです。 

 日頃、子どもたちが日々ソーシャルメディアから大量の情報を吸収している姿を見て、私は強い危機感を覚えています。このまま世の中の価値観に流され、神の言葉への飢え渇きを失ってしまう前に、しっかりと御言葉を植え付けたい。そう思い、皆で聖書を学ぶ時間を始めました。 

 私たちは御言葉を通して主の教えを学びます。私たちが「命のパン」である神の御言葉をこころに蓄えるとき、御言葉は私たちに真理を教え、その歩みをいつも守り導いてくれると信じています。 

 もともとコロナ禍の間に家族でバイブルタイムを持っていたのですが、コロナ明けからは、近所のお友達も一緒に合流して一緒にバイブルタイムを持つようになりました。特定の曜日を決めずに、毎日放課後に教会へ遊びに来た子どもたちと、うちの子どもたちと一緒に20~30分ほど集まっています。 

 始まりの祈りをしてから皆で賛美し、それから聖書を開きます。ここ数か月は、マルコによる福音書を少しずつ読み進めています。みことばの解説をしてから暗唱聖句を一つみんなで覚えます。暗唱できたお友達にご褒美の飴を一つプレゼントし、最後にまたお祈りをもって終わります。 

 たまに新しいお友達が来ると、聖書絵本やイラスト付き子供聖書に変更して読み聞かせをしています。教会にいろいろな楽器があるので、賛美の時間にはそれぞれの好きな楽器を叩いたり、弾いたりしながら元気に賛美しています。 

 最近は習い事や部活動で忙しくなり、参加できる子どもが減ってきましたが、中にはずっと来てくれている子どももいます。ある男の子は日曜日の教会学校や教区のキャンプにも参加するようになり、今ではしっかりした信仰を持つようになりました。この放課後のバイブルタイムはたとえ少人数であっても、これからも大切に続けていきたいと思っています。

 

 

聖書にもとづく性教育  

 私の母国である台湾では、学校教育におけるLGBTQ+(多様な性)への取り組みは、「性別平等教育法(ジェンダー平等教育法)」に基づき、法的に義務化されています。 

 台湾では2004年に制定されたこの法律により、小学校から大学にいたるすべての教育機関でジェンダー平等教育の実施が義務づけられました。また、小・中学校では毎学期4時間以上、ジェンダー平等に関する授業や活動を行うことも法律によって定められています。 

 日本にいながら台湾の社会の変化を見る中、如何に次世代を聖書の真理とは異なる世的な価値観から守られるか、関心を持ち考えるようになりました。 

 その後、自分の子供の成長につれて、正しく自分の性を知り、受け入れること、そして神によって創られた一人ひとりが高価で尊い存在であることを次世代に伝えていく重要性を強く感じるようになりました。自分にできることを探りつつ主の導きを祈り求めています。 

 2025年の5月に、私は青少年の課題に向き合い、健全な認識をもって問題解決力を身につける「チャンピオンズプログラム」に出会いました。これは台湾在住のアメリカ人クリスチャン実業家によって考案されたもので、1993年から台湾の公立学校において実施され、今ではクリスチャンのボランティアによって全国公立小中学校約1400クラスの生徒に用いて教えられています。 

 私は日本で行われる講師養成セミナーに参加し、教会に来ているユース世代の子どもたちに教え始めました。子どもたちと一緒にまず聖書を開き、神の天地創造の話から伝えています。 

神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして人を創造し、男と女に彼らを創造された。 
創世記 1章27節
(聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会)

 神の被造物の中、人間だけが神の形に創られ、その栄光を映す存在です。そして神によって息が吹き込まれ、唯一霊を与えられた特別な存在でもあります。私たちは神に愛され、祝福される存在として創造されたからこそ、自分自身を愛し受け入れることができるのです。 

 同時に周りの人々も皆神によって創造され、大切にされている存在です。だからこそ私たちもまた他人を尊重し、受け入れる必要があります。そして自分と相手の双方を守るのに健康的な境界線(バウンダリー)を引くことはとても重要です。 

 青少年期は生理的、心理的な変化だけでなく、学校環境の変化や社会的な役割への適応など、多くのことを経験する時期です。それに加えて近年ではインターネット上のコミュニティが実生活にある人間関係を取って代わることにより、子どもたちはネット詐欺やネットいじめ、さらにネット上にあふれる歪んだ性情報の影響を強く受け、心身ともに傷ついています。 

 この世代に生きる子どもたちには、多くの資源(豊かな環境や情報)が与えられている一方で、誘惑や攻撃の多い時代に生きることになります。それゆえに、子どもたちが与えられているたくさんのものの中から良いものや価値のあるものを見分けて、選び取る「知恵」と不必要なものに対して「ノー」という拒否する「勇気」を身に付けなけらばならないのです。 

わたしの目には、あなたは高価で尊い。
わたしはあなたを愛している。
イザヤ 43章4節
(聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会)

  私は、聖書の価値観にもとづく性教育を通して、本当の愛について考え、神さまが創られた性の尊さを子どもたちと一緒に学んでいます。次世代の子供たちが神さまの目線で自分自身を知って受け入れ、また他者を尊重し、愛することができるように、心から願い、祈っています。 

 親としてまた信仰の教師として、日々聖霊から力をいただき、次世代を真理の道に導けるように祈っています。同時に私たちの信仰の歩みを通して子どもたちが励まされるよう、自分自身がまずキリストを見上げ、新しく変えられた者として生きていきたいと願っています。 

 私たちの次世代を闇から光に、悪の支配から神のもとへ取り返し、まことの神に立ち返る信仰者として育てあげましょう。主のために、次世代を勝ち取ろうではありませんか。 

それは彼らの目を開いて、闇から光に、サタンの支配から神に立ち返らせ、こうしてわたしを信じる信仰によって、彼らが罪の赦しを得て、聖なるものとされた人々とともに相続にあずかるためである。
使徒の働き 26章18節
(聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会)

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